第九回 「本は一回読んだら売っちまえ!」

中古CD販売店は,全国に約7600店ある。普通のCD販売店が約8000店だということを考えると,これは非常に恐ろしい数字だ。そもそも,中古CD販売店というビジネスが成立するはずがない。本は1回読んだら,映画は1回観たらもう用済で中古に売るのは理解できる。だが,音楽は何回も繰り返し聴くものである。それなのに,中古が出回るということは,パーフェクトクローンを手元に残し,オリジナルを売っているからだ。(ZDNet「レコ協,コピーコントロールCD普及に向け環境作りより引用


▼この記事は、かなり前に載せられたものであるので今さらどうこう言う事もありませんが、この発言は、前レコード協会会長の富塚勇氏のものです。本や映画は一回読んだら用済みなんだそうです。この方はなかなか良い本や映画にめぐり合えていないようですね(笑)。CDの中古屋さんがどうして今の日本の社会に成り立っているのか、前会長さんはまったく理解されていないようですね。新種の差別主義者でしょうか?


▼なんで中古CDが売れるのか、中古CD屋が成り立つのか、理由はいろいろあると思います。一つ目は「再販制度」があげられます。何年も前にだされたCDでも価格が落ちないのは(商品としてみて)常識では考えられないことじゃありませんか? 
賞味期限ぎりぎりの牛乳と新鮮な牛乳が同じ値段で売られているのと同じことです。ただ違うのは、CDは商品であると同時に著作物であると言う点ですが。


▼二つ目は「CDレンタルの容認」が挙げられると思います。なぜレンタルと中古販売が関係しているのか? TSUTAYAあたりに行ってみれば分かると思います。最新シングルやアルバムが何枚も棚に並んでいませんか? これらのCDは、いつまでもその棚に並べておくわけにはいかず、一枚ぐらい残して残りは処分しなければいけません。その処分方法として「
レンタル落ちの中古販売」が行われているのです。何回も人に使われ、ジャケットもぼろぼろ、そうでなくてもシールがべたべた貼ってあるので、新品落ちの中古品よりも安く手に入ります。今の中古販売の重要なウェイトをしめていると思うのは僕だけでしょうか?


▼前会長さんは、「中古が出回るということは,パーフェクトクローンを手元に残し,オリジナルを売っているからだ」とおっしゃられていますが、
レンタル屋さんに(ある意味)パーフェクトクローンとやらをたくさんばら撒いているのを容認しているのは一体どこのどいつでしょうか? 挙句の果てに「本や映画は中古で売っても納得できるが音楽は認めない」というのはどういう理屈でしょうか? 音楽にも「一回ぽっきり」でごみの様に使い捨てられるようなものが山のようにあると思うのですが。 まず、自分の足元をしっかり見てからモノを言ってもらいたいものです。



                                                                                     つづく


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