第五十回 「売り上げ減の原因は違法コピー、と。


▼こらむがついに五十回目を迎える事になりました。 …とはいえ、これはただ単に自分が長くシツコク書き連ねてきた事の結果ですので、今回もいつもと変わらず続けていこうかと思います。はい。


▼さて、昨年
(2003年)の音楽ソフト生産実績が発表されました。結果は以下の通りだそうですasahi.comこちらの記事と社団法人日本レコード協会統計データ参照)

音楽ソフト生産実績内わけ 2003年 2002年(比較)
音楽CD生産数 3億1526万枚(前年比4%減 3億2867万枚(前年比11%減
音楽CD国内出荷額 3879億8700万円(前年比10%減 4318億600万円(前年比12%減
音楽系ソフト全体出荷額(カセットテープ、アナログディスク含む) 3996億9000万円(前年比10%減 4431億2,900万円(前年比12%減
映像系音楽ソフト生産数(音楽DVD等) 3218万3000枚(前年比2.1倍 (資料なし)
映像系音楽ソフト出荷額(音楽DVD等) 564億8900万円(前年比50%増 (資料なし)
音楽市場全体生産数(音楽・映像すべて含む) 3億6057万枚(前年比1%増 (資料なし)
音楽市場全体出荷額(音楽・映像すべて含む) 4561億7900万円(前年比5%減 (資料なし)
〈おまけ@〉
CDシングル/アルバムミリオンセラー数(シングル枚数/アルバム枚数)
2枚/9枚 1枚/15枚
〈おまけA〉
8cmシングル生産数/出荷額
2081万5千枚(前年度比2.61倍
/31億2800万円(前年度比19%減
796万7千枚(前年度比19%減
/38億6100万円(前年度比1%減

5年連続で売り上げが減少しているそうですが、映像系音楽ソフトの売り上げがかなり好調なようです。映像系音楽ソフトに関しての統計は、2003年の6月から統計を取っているようなので、昨年度と数字で比べる事が出来ませんが、DVDプレーヤーの普及等で売り上げがどんと伸びたのが分かると思います。映像系音楽ソフトと同じく生産数を大きく伸ばしたのが8cmCDです。これは、(生産数が爆発的に増えているにも関わらず、出荷額が減少していることから考察すると)昨年グリコやブルボン等から発売されたCD付きお菓子の影響で伸びたものと考えられます。


▼結局、音楽ソフトの売り上げは昨年同様下落してしまった訳ですが、これに関するレコード会社の言い分も昨年同様「
音楽DVD(デジタル多用途ディスク)の台頭や不正コピーCDの増加などが原因」と分析しているそうです。しかし、もし不正コピーの増加が原因でCDの売り上げが減少しているのであれば、オーディオファイル同様winMXやwinnyで盛んに交換されている映像系音楽ソフトの売り上げも減少しているはずではないでしょうか? しかし、昨年度の映像系音楽ソフトの生産額・出荷額は共に増加しています(CDとDVDを抱き合わせで販売するケースが増えたというのも一つの要因ではないかと思いますが)。これはどういう事なんでしょうか? 


▼CCCDに搭載されているコピーコントロール技術が著作権を保護するものであれば、今頃CDの生産数や出荷額の下げ幅は小さくなっていた事でしょう。しかし、昨年度も前年と同じペースで売り上げが減少しているのは、コピーコントロール機能が本来の役割を果たしていないからなのではないでしょうか? 
レコード協会は売り上げ減少の原因を一体何年まで「不正コピー」のせいにするのでしょうか。確かに不正コピーは結構問題になってきているとは思うんですが、たまには別の事を言ってみても良いんじゃないかと思うんですけどねぇ…


▼CCCDの認知度は一般的にはまだ低いのですが
(しかし、PCユーザーの間では確実に認知度が高まっていると思います)、「CCCDだから買わない」と言って音楽ソフトの購入を控える人はじわじわと増えてきているようです。ひょっとしたら、最近の売り上げ減の背景にはCCCDの導入そのものが関わっているのかもしれませんね。



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