第四十九回 「PC専用音源にもかかる著作権料


▼CCCDというのは著作権を保護するための技術であるという事は皆さんご存知の通りなんです。ところが、パソコンで再生する時に流れる専用音源にも著作権料がかかるにも関わらず、レコード会社側は未払いで済ませているということが分かったのだそうです。アメリカでは音楽製作者側とレコード会社側との間で交渉が続けられているのだそうです
(IT mediaニュース「コピー防止CD普及で浮上した新たな著作権問題」「コピープロテクトCDに影を落とす楽曲ライセンス問題」を参照)


▼これはどういう事なんでしょうか。PCでの再生を考慮したCCCD(CDS200など)は、オーディオトラックに加えて、PC上での再生のための専用音源が付いています。つまり、同じ曲が違う形式で一曲づつディスクに入っている状態です。本来であれば、形式が違うとはいえ、一曲一曲それぞれに著作権料を支払うべきなのですが、販売価格は通常のCD-DAと同じ値段であるし、その値段の中にPC専用音源の著作権料が含まれている訳でもありません。レコード会社は著作権保護ディスクを採用していながら自らの手で著作権法を犯していたということになるのです。


▼この記事は、あくまでアメリカ国内で起こっていることではあるのですが、日本も共通の問題を持っているのではないかと思います。特に日本は、アメリカとは違って「レンタルCD」という産業が成り立っているので、余計に問題が複雑になるのではないかと思います
(運の良い人が、レンタルしたレーベルゲートCDからPC専用音源がタダでGetできてしまう事とか…)。こういういい加減な部分から、レコード会社が目先の利益に追われているところが見え隠れしているのではないかと思うのです。本当に、誰のための著作権保護なのか分かりませんね。いっそのこと「利潤保護ディスク(Profit Conservation CD 通称PCCD」とした方が潔いと思うのですが、レコード会社の皆さんいかがでしょうか?



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