第四十八回 「よくやった!信濃毎日新聞。


▼この頃サボりがちなこらむなんですが、今日はちょっぴり頑張って、2回分書いてみようかと思います。まず今回は、2004年1月17日付けの信濃毎日新聞に載っていた、音楽評論家の渡辺和彦さんの「コピーコントロールCD化 進行」という記事を紹介したいと思います
(他の地方紙にも載ったのでしょうか? ご存知の方はご一報を)。渡辺さんはクラシック音楽の評論家だそうで、「クラシック辛口ノート」などの著書もあるそうです。


▼この記事はこんな感じで書かれていました。本当は記事をスキャナーでとって貼り付けたいくらいなんですが、どうも調子が悪くて… しかしこのお方、結構良い事を書かれておりますので、一部ですが載せさせて頂きます! 


コピーコントロールCD化 進行  
クラシックにも拡大規格外#F知へ努力必要


 音楽アルバムのコピーコントロールCD(通称CCCD)化が進行している。これまでは主にJポップや「売れ筋」が中心で、クラシックやジャズの新譜は一部の例外を除いて従来通りだったが、昨年十一月からは、エイベックス(新譜全部)と東芝EMI(主に売れ筋)は、クラシックもCCCDで発売するようになった。

(途中省略。記事左上には「クラシック・アルバムにも登場したCCCD」という紹介で、AVEXとEMIが出したクラシックCCCDの写真が載っている。)

 CCCDは、従来のCDにコピーコントロール機能を新たに付加した「規格外CD」(専門誌幹部)のこと。該当する商品のパッケージには必ず、専用のロゴと「このCDはパソコンでコピーできません。詳細は裏面をご覧ください」と書いたシールが張り付けてあり、裏面には「このCDはコピーコントロールCDですパソコンによるCD-Rやハードディスク等へのコピーは出来ません(以下略)」と表示してある。
 問題なのは、パッケージの表記方法だ。前記のように、CCCDは「規格外CD」であることは明らかなのに(CDには厳格な規格が存在するが、その中にCCCDは含まれていない)、アルバムのパッケージには「このCDはCCCDです」と書いてある。これは例えて言えば「この革は合成皮革です」と表記するようなもの。「これは合成皮革です。本皮ではありません」と書くべきではないのか?
 CCCD本体にも問題が多い。「これまで確かに数件の抗議がありました。CCCDを再生しようとして装置が壊れたという内容です。ただそういう人はすべて、電話の向こうで一方的に抗議しているだけで、実際に現状を確認できていません」(外資系大手ショップの販売員)。
 そうした抗議を、単なる「都市伝説」として黙殺してよいのか。「規格外」のため、パソコンやCDプレーヤーのメーカーは、事前にCCCDの再生を想定して製品を作っていない、という問題も未解決のままだ。いらぬ誤解を避けるためにも、もう少し明快な表記と、CCCD認知のための努力が必要ではないだろうか
(音楽評論家・渡辺和彦

(2004/1/17付 信濃毎日新聞朝刊より一部(?)引用)

 CCCDをしっかり「規格外」であると強調しているところ、素晴らしいと思います。規格外なCCCDと「CD-DA」の違いを「本皮」と「合成皮革」で比喩している所も「そんな上手い例えがあったのかぁ」と、思わずため息を漏らしてしまいました。 …それに比べて自分はなんという駄文を書いているのだろうか…


▼CCCDに関しては「音質が悪い」とか「プレーヤーが壊れる」等など、様々な問題と噂が次々と出てきています。しかしその問題や噂に関して、リリースしているレコード会社が手を打つ努力を怠っているのが現状なのではないでしょうか。確かにCCCDをリリースしているレコード会社は、それぞれ様々な方法でCCCDについての説明を行っていますが、音質問題一つをとっても各社バラバラな見解・対応をしている所が一つの大きな問題だと思います。各社とも基本的には同じプロテクト技術を使っているはずなのに、どうしてここまでバラつきがあるのでしょう?


▼SACDやDVD-A等の新規格でのリリースが盛んになりそうな今日この頃ですが、まだまだCCCDのリリースは止まりません。
レコード会社は規格外≠ナあるCCCDを排出しているのですから、ガソリンを販売している某コ○モ石油が熱帯地域での植林に協力しているかのごとく、消費者に対する誠実な対応を行うことで、社会に対する責任をしっかり果たしてもらいたいものです。




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