第三十七回 「バージョンアップしたレーベルゲートCD

▼いつもでしたら週末に更新しているこらむなんですが、SONYがレーベルゲートCDをバージョンアップするというニュースが飛び込んできたので、本日急遽こらむを書く事にしました。11月6日からシングルに導入される「レーベルゲートCD2」についてちょこっと書いておこうと思います。

▼SONYの採用しているレーベルゲートCDですが、これは他社で生産されているCCCDとは違い、PCに音源を落とす事ができるという特徴を持っています
(ATRAC3という圧縮音源で、ビットレートは132kbps(MDLP2相当の音質)に設定されています)。しかし、レーベルゲートCDのPC専用音源を聴くには、一度ハードディスクに落としてから出ないと聴けないようになっていたのです。ただPCで聴くだけという人でも、インターネット接続が必要だったのです。

▼今回のレーベルゲートCD2は、インターネット接続が無いPCでもディスクから直接音源を再生できる様にしたというのが最大の特徴です。音源をPCに落とすには従来どおりインターネット接続が必要になるのですが、ただ聴くだけであればネットに接続する必要がなくなったのです
(これに伴い、専用プレーヤーの「MAGIQLIP」の2にバージョンアップします)

▼バージョンアップによってネット接続の無いPCでも聴けるようになったのは大きな変化だと思います。今までは他社でできていた事がSONYのではできなかったのですから。ちょっとは良くなった部分もありますがしかし、SMEのプレリリースにちょっと気になる一節があります。「邦楽シングルについては本年11月6日以降、
邦楽アルバムについては2004年1月下旬以降、それぞれ導入する予定です」というところなのですが…
ついにアルバムにも導入されちゃうんです、レーベルゲートCDが!!

▼浅倉氏が自身の会報で「レーベルゲートCDのアルバム導入が見送られた」という旨を報じたのですが、これは嘘ではないと思うんです。確かにアルバムにレーベルゲートCDを導入するのは見送られました。それはSONYが次世代規格に乗り出したという意味もあったのかもしれませんが、
レーベルゲートCDをバージョンアップさせてからアルバムに導入するという意味が込められていたんだと思うと、ちょっと切ないですね。アルバムにも導入するのであれば、せめてコピーコントロール技術をCDS200からkey2audioに変更するなどして、音質と互換性の向上を図っていただきたいです。




追記(10/2):LGCD2導入決定のプレリリースが出た後、様々なところでSONYを非難する声が見られました。せっかくSACD/CD-DAのハイブリッド盤リリースが始まったと言うのに、一体SONYは何がやりたいのか分かりません。今回のものも、子会社でできた新型Key2Audio(こちらはレッドブックに準拠しているのだそうです)ではなく、従来どおりCDS200を採用するのだそうです。SONYが次世代規格に向けて動き出したと信じ込んでいた浅倉大介氏は今後どう動くのでしょうか。


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