第三十六回 「エラーの無いCCCD

▼前回軽く触れましたが、フランスでCCCDが訴訟問題になっており、「CCCDを買って再生できなかった人にメーカーは賠償をするべきである」という判決も出されました。この事件を受けてかどうかは定かではありませんが、CCCD(CDS200)のオーディオトラックにエラーが入っていないものがリリースされたのです。

こちらのサイト
これってAUDIO-CDなの?より)をごらん頂きたいのですが、avexから発売されたELTのベストアルバム第二弾「Every Best Single 2」には、混入エラーがC1しか見受けられず、C2・Cuエラーが全く起こっていないのです。CDS200は、オーディオトラックにエラーを意図的に混入させる事により、コピーしにくくするという仕組みがとられていると言われていますが、オーディオトラックに仕込まれたエラーがコピーを防ぐと同時に音質低下や再生不都合を起こしてしまうのです。フランスでの判決の事もあり、エラーをオーディオトラックに仕込むのをやめ、CD-EXTRA同然のディスクにしたのではないかという噂もちらほらと聞かれます。

▼そういえば、
(このこととエラー混入の話は関係があるのか分かりませんが)最近のCCCD、特にavexのCCCDはリッピングがやけに早くできるようになっています(僕はよくマイCDを作るので、その関係でレンタルしてきたCDからリッピングしたり、家にあるたくさんのCDを整理するためにmp3にしてCD-Rに焼いたりしているのです)。普段でしたらリッピング4〜5%のところでピタッと遅くなるものだったのですが、最近のものはピタッと遅くなるどころか、初めから最後まで一貫した速度でスーッと吸い出しができるようになっているのです(ちなみにSONYのレーベルゲートCDは未だに遅い吸出しで困っております)。この現象、「プレスミス騒動(?)」をおこした浜崎あゆみの「forgiveness」から見られるようになったのですが、これもエラー外しと関係あるのかなぁなんて勝手に想像しています。

▼掲示板に「CCCDのマークがついていたのに中身は普通のCD-DAだった」という報告をされた方もいらっしゃいましたが、
エラー抜いたり嘘CCCDにするくらいだったら、潔く普通のCD-DAでリリースすべきなんじゃないかと僕は思うのです。「しかしそれだと著作権保護がおろそかになっちゃうじゃないか」と思われる方もいると思いますが、上で紹介してきた出来事は結局、企業が著作権保護を放棄しているということになるのですから、こっそり放棄するよりきっぱり放棄してしまったほうが潔いじゃありませんか。

▼今回の事で、企業は著作権よりも利益が優先であるという考えを持っている事がより明確になってきたわけです。訴訟で面倒な事になるよりは著作権保護を放棄したほうがマシ。でもそれがアーティストにばれてはしょうがないので保護っているように見せかける。アーティストはそんなレコード会社に身を任せてしまって良いものなんでしょうか? 気の毒でなりません。



  トップへ  

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送