第二十八回 「P2Pの普及に大貢献しているCCCD」

▼本来、CCCDというのは「カジュアルハッキングの防止(ハッキングというよりクラッキングといった方が正しいのですが…)」と「海賊版の防止」を目的として作られたわけです。不正なコピーを防げば売り上げが伸びると考えて導入したのでしょうが、結局売り上げは伸びず、かえってプロテクトがかかっていないCDの方がミリオンを突破してしまっているという皮肉な結果になってしまっているのは周知の通りです。この様な中途半端なプロテクトが、かえってP2Pの知名度アップや(いわゆる)カジュアルハッキングを助長していることに、レコード会社はいい加減に気づいて欲しいものです。

▼何故中途半端なプロテクトがそのような結果を招いてしまうのか。答えはとても簡単なことで、一部のドライブではプロテクトが効いても他のやつでは無効になってしまうようなやつだったら、その「コピーできるドライブ」を使っている人に頼んでコピーしてもらえば良い。さらにP2Pを使えばコピーできた人が配布してくれているので、一度ファイルが公開されれば瞬く間に広まるでしょう。

▼…というようなことは前にも書きましたが、今回は何故CCCDがP2Pに貢献しているのかを考えてみようかと思います
(前置き長っ!)。今回考えようとしている事は、最近巷をにぎわせている「ウィンドウズの脆弱性を狙ったウイルス」と似たような特徴を備えているのではないかと考えます。どこが似ているのか。それは、「自分たちが率先してシステムの弱点を公表している」という点です。

▼マイクロソフト社は毎週のように「緊急を要するOSの脆弱性」をアナウンスしていますよね。この情報をしっかりキャッチしている人であるならば、ウィンドウズアップデートでパッチをダウンロードしに行きますが、そうでない人は更新しないままでいるでしょう。仮に情報を掴んでいたとしても、回線速度がとっても遅い人にとって、一つ3メガもするようなパッチを落とす気にはなれないでしょう。つまり、全員がパッチをインストールできないと、
(公表しなければ知れ渡ることが無いような)脆弱性のアナウンスをする事は無意味だし、かえってそのアナウンスが「私のOSはここが弱点なんですよぉ」と、敵に急所を教えるような形になりかねません。…というか、なっています(笑)。ソフトを解析する知識が無くても、誰でも(といったら大げさですが)簡単にウイルスが出来てしまうわけです。

▼CCCDに関しても同じことです。ある人が「パソコンに取り込んで音楽を聴きたいんだけど、自分のドライブではCCCDのリッピングが出来ないしなぁ」と悩んでいるところへ、レコード会社が「P2Pによって音楽の不正なコピーが蔓延している。win○yやらwin○Xろいうソフトはけしからん!」等というコメントをすると、どうなるでしょう? パソコン初心者でP2Pのピの字も知らない人が、レコード会社のコメントによってwi○nyの存在を知り、活用することになるのではないでしょうか? つまり、

CCCDは一部のドライバーでリッピングできてしまう(これが弱点

ファイル共有ソフトで誰かが公開すればたちまち広がる

それを恐れてレコード会社がメディアでP2Pに対する非難の声を上げる

今までコピーできなかった人が、「非難の声」によって音楽をPCで聞ける方法を知る

↑P2Pユーザーの拡大↑

となることが予想されますレコード会社の方々は(恐らく)意識していないのでしょうが、自分たちの発言によってCCCDの弱点を世間にばら撒いているのです。これではいつまでたっても音楽産業の再興にはつながらないのではないでしょうか。音楽創造のサイクルを守る人々が、自分の振る舞いによってコピー文化のサイクルの一端を担うことになっているのは、お笑い物です。

▼CCCDを導入しても、発売日前には既にP2Pで出回っているということもよくあります。これはCS放送や有線放送、それに試聴用のCDから流出しているものと考えられます。「レコード会社の中にP2Pで音楽データを流している人がいるのではないか?」と疑われても不思議ではありませんね(「P2P利用のマナー」から考えると、エロ動画欲しさに自分の持っている発売前の音源を流す社員がいてもおかしくないのでは、と思ってしまいます)






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