第五十四回 「問題点のすり替え!? んなこたぁ無い」


▼こらむの掲示板で、以下の様な書き込みがございましたので紹介します。

問題は既に違うところにあるのでは? - 祈冬玲奈-2004-03-19 11:51:29 (ホームページ) 削除
 初めまして。
 昨今、色々なCCCD関連ページを渡り歩いているのですが、最近のCCCD反対派のページを読んでいて、段々と疑問が湧き出てきました。
 その最たるものが、音質についての記述と再生問題に対しての記述です。例えば、CCCDは再生できる機械がわからないという問題に付いてですが、比較的新しい機械であれば、
殆どが何らかの形で対応していますし、そもそも騒がれている程に再生できない機械が世の中に出まわっているか甚だ疑問です。それに、規格が変わる時というのは、レコード→CD レザー→DVD という具合に、不具合(規格不一致)が起こるもので、コピーガードを理由にするというのは、必ずしもフェアじゃないと思われるのです。
 つまり、コピーできないことその物を問題視すればいいのであって、必ずしも再生の保証を問題視するというのは、こじつけに近づく恐れがある、という問題です。

 続いて、音質。私は、音楽大好き人間ですから、音質にもそれなりに自覚を持っています。カセットテープで聞いていた時は、自分が管理している機種であれば、テープごとの音質をそれなりに見極められるぐらいです。
 そんな私ですが、音質に関して問題視するというのは、どうなのだろか? と、最近考えを変えてきています。例えば、音質が悪いというのも、
機種ごとにその差はもともと存在し、そのわずかな差を拡大解釈し、粗悪品の如く扱うというのはどういうことなのだろ、と思うのです。
 確かに、音質の低下はみられます。それを認めた上で、では実際その音質の低下によって、不利益を得た人はどれぐらいいるのだろうか? と考えます。少なくても、その辺の数千円レベルのイヤホンや、数万円のコンポを使っている人にとっては、大した問題ではないでしょう。逆に、それなりのシステムで聞いている人は、CCCDであっても自主努力で改善できる部分も多い
はずです。(高品質CD−Rでバックアップをとるなど)そうした中、音質の低下を、そこまで敏感に感じている人が、その程度のシステムを使っているとは思えないし、そん程度のシステムで聞いている人がそんなに音に敏感になっているとは思えません。
 たいていの人は、お気楽にMD録音しているだろうし、MD自体音質はもともとそこそこです。そう言う実態をみてみるに、音質低下論というのは一部が騒いでいるだけに感じられます。

 最後に、私はコピー問題に関して、自作小説(連作の一部:聖セラフィム女学園 ふぁいなる・そんぐ)に問題定義を踏まえたものを書きながら考えたのですが、
この問題は音質低下やコピーが悪い、コピーが度が悪い、という程度の底の浅い議論ではもうどうにもならない問題のような気がしてなりません
 コピーする人は、コピーガードをや音質低下を取り出しで異論を言うしかないし、逆もしかり。そうではなく、もっと根底からものを作るとはどういうことか? 盗む(コピーする)ことはどういうことなのだろか? ということに立ち戻ってそこから始める必要があると思います。
 皆さんどうでしょう?

以上、ご意見とさせて頂きます。
ありがとうございました。

ごきげんよう。

 …全く僕の本文を読まないで書き込まれているようなので、この文を見かけたときは正直言って頭にきました。僕はCCCD反対派には違いないのですが、音質問題にしろ再生補償問題にしろ、賛成派と反対派の立場を考えながらこらむで書いてきたはずです。そんな事もつゆ知らず、
自分の考えだけを書き連ねるのは失礼な事だと思います(少しはこっちの意見も聞きなさい! って事です)。 …とここに書いても、恐らく読んでくださっていないでしょうから意味のないことだとは思いますけどね(涙)。しかし、この方の主張したい事は間違っておりません。

物を作るとはどういうことなのか

盗んだり、コピーしたりするとはどういうことなのか


▼上の事について考えると言う事はとても重要なことです。しかし、
著作権問題について考えてもらう機会を作るのであれば、CCCD以外にも手段はありますという事も、こらむにしっかり書いてきたつもりなんですがねぇ。 …とここに書いても、恐らく読んでくださっていないでしょうから意味のないことだとは思いますけどね(涙)。それ以前にこの方は、現行の著作権法が元々、出版社の出版権を保護するために設けられたものであり、著作者にとっては不利に働く事もあるという事をご存知なのでしょうか? 著作権に関する小説を書くのであれば、もっと著作権法に関して勉強すべきではないでしょうか? それ以前に、CCCDは音楽媒体として適しているのかどうかと言う事を考えたことがあるのでしょうか? 考えたことがあるのであれば、音質の問題や再生保障の問題を「問題点のすり替え」とか「程度の浅い問題」と切り捨てる思考過程には達しないはずなのですが、どうなのでしょうか?


▼さて、この方の書き込みによると、「
比較的新しい機械であれば、殆どが何らかの形で対応しています」と書いてありますが、CCCDに再生対応していないと言う見解をメーカー側が示している事が現実です。MP3再生やCD−R再生に対応しているプレーヤーではCCCDの再生異常が生じているという事が実際に起こっていますし、消費者生活センターにも再生異常に関する苦情が寄せられています。レーベルからリリースされているCDは、音楽を聴いてもらうという目的で販売しているはずなのに、「聴けるかどうかの保障は出来ません」とか、「再生は(PCやプレーヤーも関係なく)自己責任で」なんていう事があっていいのでしょうか? 音楽を売っているのか、CDというモノを売っているのか、分からないじゃありませんか! …とここに書いても(以下略)。だったらいっそのこと、CCCDなんかを導入するのではなくて、今のところPCでの再生に対応していないSACDやDVD−Aを導入すべきだと言うのが、僕の見解です。


▼今回、私情もからんでちょっぴり叩き的要素も含まれた内容になってしまいましたが
(謝る気はありません。失礼な事をしたのはこちらではなく、こらむをろくに読まず、CCCD反対派のステレオタイプに基づいて一方的に書き込んだ方が失礼なのですよ♪)、これに対する意見、反論がございましたらどしどし掲示板に書き込みくださいませ。特に祈冬玲奈様、書き逃げしないでしっかり読んで感想をお聞かせください。確かにコピーの問題は重大で深刻ですが、だからと言って私的に音楽を楽しむことを制限して良いのですか? 音楽に関しては、コピーを防ぐという事と同時に、それが音楽を伝える媒体として適しているのかという事を考慮するのも大事なのです。祈冬玲奈様、ご理解していただけたでしょうか? 






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