第四十四回 「マークだけ統一しても意味がない」

▼先週と先々週の二回、こらむの更新をサボってしまいまして、読みに来てくださっている人の中には「一体お前の『今週』はいつまでなんだ!」とお怒りの方もいらっしゃったかもしれません。または、更新停止で巡回リストから外したという方もいらっしゃるでしょう。ご心配をおかけして申し訳ありませんです。何しろ実習の中でも一番きつい所を回っていたので、こらむどころではなかったのです… ということで、『今週』のこらむは地味〜に更新いたしますです。

▼さて、前回は韓国で導入されているコピーコントロール方式「ALPHA-AUDIO」の紹介をさせていただきましたが、この方式が採用されているBoAの「Double(韓国盤)」を初めてCDプレーヤーに入れるときに、「普段使っているこのプレーヤーはCDS200を難なく再生できているけれど、今回は無事に再生できるのだろうか?」という不安がよぎっていました。結果として無事に再生できたわけですが、採用されている方式が違うと、「このプレーヤーには対応しているのか」「音質はどうなのか」「プレーヤーが壊れたりしないのか」「PCのドライブに入れるとどうなるのか」という不安が次々と出てきてしまいます。…これはあくまで僕自身の話ですので、中にはそう思わない方もいらっしゃると思います。

▼今までこのこらむで紹介してきたコピーコントロール技術だけでも、「CDS200」や「Key2Audio」、「レーベルゲートCD」や「MediaMax CD-3」に前回紹介した「ALPHA-AUDIO」といった、これだけ性格の違った技術が導入されているということに気付かされます。PCで再生のみ許されているもの、回数限定でコピーが出来るもの、再生すらできなくしているものなど、CCCDを示すマークは同じなのにコピーの制御に関しては何一つ統一されていません。PCの再生が許されているものに関しても、PC専用音源のビットレートが各社不揃いで、A社の音質はAMラジオ並みの音質でもB社の音質はCD並みだったということが良くあると思います。

▼CCCDにマークをつけるという事は、通常のCD-DAと見分けるという意味のほかにも、著作権保護についての認識を高めるものとしての効果も多少なりともあると思うので、ないよりはマシだとは思います。しかし、統一したマークをつけることによって、実際は各メーカー・各国ともバラバラな技術なのに、あたかも統一された一つの規格であるかのような誤解をしてしまう事も考えられるのです。CDプレーヤーなどのAV機器でCCCDの再生が保障されていないのは、CCCDが規格外の技術であると同時に、一口に「CCCD」とくくっても多くの技術が乱立しているので保障のしようがないということもあるのではないでしょうか。

▼せっかくレコード会社をまとめ上げている組織があるのだから、単にCCCDを示すマークを作るだけではなくて、採用する技術についても話し合って統一したものを採用させることが出来るんじゃないかと僕は思うのです。世界で統一したものを、というところまではいかないとは思いますが、せめて国の中だけでは一つに絞っていただきたいですね。



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