第四十三回 「BoAの日韓ダブルCCCDリリース」

▼10月22日、BoAのニューシングル「DOUBLE」が日韓同時リリースされました。日本盤はavexからのリリースだったのでCCCDでリリースされるのは当然だったのですが、なんとS.M. Entertainmentからリリースされた韓国盤もCCCDだったのです! どこのサイトに行ってもCCCDという表示が無かったので、「韓国盤ならCD-DAのようだし買ってみよう」と思って購入したのですが、ジャケットの裏を見てみると、…

このマークが描かれたでっかいシールが貼ってあったのです。このマークは国際レコード産業連盟が制定したCCCDのマークで、日本の
のように色彩変更自由な)あのマークとは違ったものになっています。 そのマークの下には、あまり見慣れない「SETTEC」というロゴが入っています。どうやら日本で広く導入されているCDS200とはまた違った方式を韓国では導入しているようです。そこで今回は、韓国で導入されているコピーコントロール技術についてちょっと書いていこうかと思います

▼韓国でのCCCDリリースは、今回のBoAが初めてというわけではないようで、韓国でも着々とCCCDリリースが増えていく模様です。しかし、韓国で導入しているコピーコントロール技術は、SETTEC社の開発した「Alpha-Audio」という方式です。PCゲームなどでは同社の「Alpha-ROM」というコピーガード技術がちょっとした話題になったようですが、今回はそのオーディオディスク盤だそうです。

▼ちなみにこの方式、CDドライブに入れると勝手にプレーヤーがインストールされるところはCDS200と全く同じです
CDドライブに入れるとプレーヤーが立ち上がりますが、これは
CDから直接起動しているものと思われます。
  
←勝手に立ち上がったプレーヤー 「Alpha Player」

しかし、このプレーヤーで再生される専用音源(?)の音質は段違いに良い上、曲目のバックにアーティストの写真が挿入できたり、今聞いている曲の歌詞が表示できたり、専用サイトのストリーミング音源も(オプションで)聴くことが出来たりと、サービス精神旺盛な仕様となっています。


↑サービス精神旺盛なプレーヤー(文字化け多し!!)。プレーリストバックの写真は数パターンあり、入れ替えが可能。




▼ここまでサービス精神王政なのは大いに結構なのですが、肝心のコピーコントロールのほうはというと… SETTEC社のオフィシャルHPでは「Alpha-Audioが適用されたレコ−ドCDはCD-R/RWを利用した1:1 レコ−ドコピ−はもちろん,wav, mp3等デジタルオ−ディオファイルの抽出(Ripping)ができません」と記述されてはいるものの、Windows Media Playerやライティングソフトを用いたリッピングはCDS以上に簡単にできてしまいました
(ドライブはYAMAHAの「CRW-F1」を使用)。コンポなどのプレーヤーの互換性を考慮に入れ、音質劣化なく再生できるように(リッピングしたものと聴きくらべてみると、少々高音部がカットされているような印象を受けました。ちなみに日本盤との聴き比べは、アレンジやマスタリングの違いがあり、比べようがありませんのであしからず)開発してきた技術であるようですが、肝心のコピーコントロール機能のほうはイマイチと言わざるを得ません。

▼いくらファンのための特典をつけても、肝心のコピーコントロール機能が付いていないのでは意味が無いんじゃないかと思う今日この頃です。CDS200のように、PCに勝手にインストールされた味気の無いプレーヤーでAMラジオ並みの音質の楽曲を聞かされるよりははるかにマシですが。



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