第四十回 「指先一つでダウン!? なコピーコントロール

▼前回のこらむで、アメリカBMGの採用した新方式のコピーコントロール技術を紹介しましたが、こちらの記事によるとその新方式は、キーボードのShiftボタン一つでコピーコントロールを解除できてしまうというのです。これは一体どういうことなんでしょうか?

▼記事には、「通常の状態では、この音楽CDをコンピュータのCDドライブで再生するたびに、コピー防止ソフトウェアがWindowsマシンへ自動的にロードされ、従来の方法でのコピーや、MP3のリッピングが不可能になる。しかし、Haldermanによれば、CDをドライブに入れるときに、単にShiftキーを押したままにするだけで、WindowsのAutoRun機能がコピー防止ソフトウェアをロードしなくなり、自由に音楽をコピーできるようになるという」と紹介されています。この方法はCDS200にも適応できる事で、CDドライブ挿入時にShiftボタンを押し続けると、例の勝手にインストールされるプレーヤーが立ち上がらないようにすることが出来るのです
(もちろんプレーヤーのインストールもされません)。SHIFTボタンを押すことでAutorunを止めるというものですが、この方法はあくまでプレーヤーが立ち上がらないようにするワザであって、コピーコントロールが無効になるものとは限りません。ちなみにこれ、新方式にも言える事でして、Autorunで立ち上がるプレーヤーは機能しなくなるけれど、コピーコントロール技術まではShift一つでどうこう出来る問題ではないというのが実際のところです。

▼ちなみにこの論文を発表したアメリカの学生は、BMGの採用した新方式を開発したSunnComm社に訴えられたという事だそうです
(自社製品に対する誤った情報を流され、損害を受けたという理由からだそうです)。この論文が発表されてから、SunnComm社が市場価格にして1000万ドル(約10億9000万円)以上の被害を受けたという事なのだそうで、いい加減なレポートを書いてしまった学生はかなり痛い目に遭うのでしょうね… お気の毒にと思う一方、自分もいい加減な事を書いて訴えられないように気をつけようと思った今日この頃です。結局のところ、CCCDのプロテクトが効くか効かないか、リッピングしやすいか否かはドライブとソフトの相性に依存するという事なのでしょう。

追記(10/13)結局、SunnComm社は10月10日、この件を提訴しない事にしたようです。この件に関して、SunnComm社のCEO(最高経営責任者)は、「この研究者にはやるべきことがあり、それをやったまでだと思う。しかしそれは適切ではない。訴訟が長引いて感情的な結果を引き起こすようになれば、問題があいまいになり、独り歩きしてしまうだろうと考えるに至った」とコメント。米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)では、コピー防止技術の「回避」を広範にわたって禁止しているのですが、学術研究など一部では適応外となっているようです。しかしこの法律、「回避」をどうとるかによって乱用する事も可能なのだそうで、消費者の立場が危ぶまれることが考えられます。




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