第三十五回 「CCCDを導入する会社、しない会社

▼CDショップの店頭に並んでいる商品のほぼ半数が、あの赤いシールの貼られたCCCDとなってしまった今日この頃。いつの間にか自分の応援していたアーティストにもCCCDが導入されていたなんて経験をしている方も多いと思います。しかし一方では、CCCD導入に踏み切っていない企業や、導入しないと決めた企業もあります。今回は、どの企業がどの程度CCCDを導入しているのか、またはどの企業がCCCDを導入していないのかをまとめてみました(初稿時 2003/9/21 最新追記2003/10/10 修正2004/1/17:コロムビアレコードの紹介文の「CCCDを導入しないことを表明した数少ない企業の一つ」という一文を削除いたしました)

●導入している企業一覧
 まずはCCCDを導入している企業について紹介したいと思います。ここに取り上げた企業はCCCD導入を決めた企業ではありますが、導入の姿勢はそれぞれ違っていまして、積極的な企業と、消極的な企業があります
(赤は「導入に積極的」、青は「導入に消極的、又はリリース予定が無い」企業を示しています。上から導入を決めた順に並べています)
エイベックス  浜崎あゆみ、MISIA、globe等が所属。2002年3月に日本で始めてCCCDをリリ
ースした企業で、現在ではほぼ全タイトルがCCCDでリリースされている。
CCCDによって音質は劣化しないと明言した事でも話題になった。
 しかし最近は、SEBシリーズなどをエンハンズドCDでリリースするといった動きも
見られるようになっている。
東芝EMI  宇多田ヒカル、椎名林檎、GLAY等が所属。CCCD導入の二番手で、ほぼ全タ
イトルがCCCDでリリースされているが、宇多田ヒカルなどの一部大物系アーテ
ィストはCCCDを回避している。
 日本のみならず世界各地で導入を推し進めており、フランスでは訴訟問題にも
なっている。
ポニーキャニオン  上戸彩、w-inds、aiko等が所属。上の2社ほどではないが、CCCDのリリース
率は高い。藤本美貴、ZEEBRA等一部アーティストではCCCDが回避されている。
ワーナーミュージック
ジャパン
 小柳ゆき、Kick the can crew、山下達郎等が所属(マドンナやフェイス・ヒルな
どの洋楽アーティストのリリースも行っている)。導入のタイミングは早い方であっ
たが、CCCDでのリリースは今のところ数タイトルしかない。
ユニバーサルミュージック  CHAGE&ASKA、スピッツ、TOKIO等が所属。導入に対して消極的ではあるが、
CHAGE&ASKAのSELF COVER ALBUM 「STAMP」がCCCDでリリースされ、話題
を呼ぶ。
ビクターエンタテインメント  サザンオールスターズ、SMAP、坂本真綾等が所属。2002年後半に、音質向上
を図る新技術「エンコードK2(ENC K2)」とともにCCCDを導入する。
 導入はそれ程盛んではない。
テイチクエンタテインメント  天童よしみ、さだまさし、和田アキ子等が所属。ビクターとほぼ同時期に導入を表
明する。こちらもENC K2を採用予定。しかしCCCDのリリース予定は無い。

(追記:2003/9/26)

bkozのアルバム(2002/12/4)、はなわのアルバム(2003/10/1)がCCCDでリリース
されました
。はなわのアルバムで2枚目のCCCDリリースとなったようですクマックス
さん、情報サンクスです♪)
ソニー・ミュージック
エンタテインメント
 Chemistry、平井堅、ポルノグラフィティ等が所属。2003年の1月から、パソコンの
ハードディスクに専用音源を(制限つきで)保存できる「レーベルゲートCD(LGCD)
という新方式でCCCD導入を始める。原則シングルは全てLGCDでのリリースとなる。
モーニング娘。等のつんくファミリーは通常のCDでリリースされている。
 2003年9月に、アルバムへのLGCD導入を見送る事が決定した模様。
フォーライフ・エンタテインメント   長渕 剛、DOUBLE、HALCALI等が所属。2003年6月に導入を表明し、7月からリリ
ース。どういう訳かは分からないが導入に対して積極的。
ラストラム  DOMINO88、SNAIL RUMP等が所属するインディース系レーベル。BEAT
CRUSADERSのベストにCCCD導入。親会社無しのインディースレーベルでは初めての
CCCD導入となる。

こう見てみると、CCCD導入に積極的な企業とそうでない企業がほぼ半々になっている事が分かります。それだけではなく、CCCDの音質劣化に対する認識や、それに対する対処も各社バラバラである事が分かります。PCに専用音源を保存できる様にしたLGCDは、今のところSONYしか採用されていません。「導入に対する姿勢」「音質劣化の認識」「PCリスナーへの対応」が導入企業間でバラバラになっている事は、消費者に多かれ少なかれ混乱を招いている原因になっているのではないかと思います。


●導入していない企業
(の一部)一覧
 次に、導入していない企業をまとめてみようかと思います。カッコ付で「一部」とことわっているのは、インディースレーベル等を含めるとかなりの企業を列挙しなければならないからなので、今回は一般的に知られているレーベルを挙げていこうかと思います。
(順不同)

企業名(順不同) 備考(所属アーティスト(敬称略)など)
J-DISK
(B-Gram, ZAIN,
VERMILLION,
GIZA studioなど)
 B'z、倉木麻衣、ZARD等が所属。次々とCCCDを導入する企業が増える中、シングルの値
段を1260円から1050円に値下げして販売したり、CD-EXTRA等の特典をつけるなど、CCCD以
外でCDの売り上げを保持する方法を模索している模様。
バップ、
Toy's Factory
 Mr.Children、BUMP OF CHICKEN、ゆず等が所属。
コロムビアミュージック
エンタテインメント
 一青 窈、氷川きよし、Bon−Bon Blanco等が所属。DVD musicというDVDプレーヤー対応音楽
パッケージを4タイトルリリースする予定。
徳間ジャパン
コミュニケーションズ
 岡本真夜、明和電機、千 昌夫等が所属。スタジオジブリのサウンドトラックのリリースも行って
いる。
日本クラウン  Gackt、南こうせつ、北島三郎等が所属。
BMGファンハウス  スガシカオ、DEEN、キンモクセイ等が所属。
 今のところ導入はされていないが、アメリカBMGが2003年9月に新方式でのCCCD導入を
決定した
ために、この先どうなるのかは不明。
パイオニアLDC  CASIOPEA、木村由姫等が所属。
ZOMBA RECORDS JAPAN
(旧導入組)
 ブリトニー・スピアーズ、Back Street Boys、アーロン・カーター等のCDをリリース。
昨年、ニック・カーターのソロアルバムにおいて、「Key2Audio」という、他のレコード
会社が用いている方式と異なる方式を採用したこともあった。
 元々avexの傘下だったが2003年に入ってBMGに吸収合併(日本での話)
以後CCCDのリリースは確認されていない。
キングレコード
(旧導入組)
 中山美穂、林原めぐみ、国府田マリ子等が所属。2003年の1月にリリースが決まり数タイトル
リリースされたが、音沙汰がなくなる。2003年9月のHPリニューアル時にCCCDのページが404に
なる。

J-DISCを抱えているビーイングはかつて、プロモーション活動の一環として、mp3.comにアーティストの楽曲を公開していた事もありました。ビーイングには、「インターネットで楽曲を無償で公開する事は、アーティストのPRにつながる」という考えがあるので、CCCDを導入していないのではないかと考えられます(マクロメディア社にライセンス料を払う余裕が無い等の金銭的理由もあるという噂もありますが…)。 CCCDを導入していない企業の中も一筋縄ではなく、「採用は絶対にしない」という所もあれば「採用しようか検討中の段階」という企業もあります。現にパイオニアLDCでは、今のところリリースが決定していないにもかかわらず、自社のプレス工場にはCDSのプレス機が入っているという話しがあります(しかし、パイオニアのプレス工場では他社のCDのプレスも受注しているため、CDSのプレス機は他社のオーダーに対応するためという話もあります)。BMGは先にも述べた通りアメリカで再投入が決定したので、その影響が日本に来ないとも限りません。

▼今後の動向によって、この二つの表に入れ替わるが起こる事も考えられますので、「私の好きなアーティストはここの所属だからCCCDとは関係ない」なんて思い込まない方が良いと思われます。いつの間にか導入してしまっていることだって考えられるので、いつでも最新の情報をGetできるようにアンテナを立てておきましょう。



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