第三回 「『CCCDの方がMP3にコピーされるよりマシ』だってさ」

(2ちゃんねる邦楽板「アンチCCCDスレ@邦楽板その2@」参照)


▼上の言葉、誰が発言したものかと思ったら、ポ○ノグラフ○ティがどっかの雑誌(「PATi-PATi」4月号だそうです)で言ったせりふ。さらには「CD-DAで 発売された自分らのアルバムをCCCDにしたい」と、別の雑誌で発言したそうで。もう何が目的で音楽やってるのか目に見えてきましたね、彼ら。アルバムの音質も、CCCDじゃないのに音質が悪いという話も聞いています。音質にはこだわりを持っていないようですね。しかし、彼らがそう発言してしまうのも無理はありません。CDの売り上げは年々下がってきて、彼らも含めた音楽家たちが今までどおりに稼いでいられなくなってきたのですから。この時代が苦しいのはどの職にいる人だって同じですよね。しかし、この不況で一番不利益をこうむるのは音楽をはじめとする娯楽の職につく人たちです。「楽しんでる暇や金があったら別のとこに回せ」って感じで。その結果のひとつとして、あのハウステンボスも潰れてしまったんです。


▼しかし一方で、音楽が本当に楽しくてやっている人も多いのです。かのグ□ーブのマーク・○ンサー氏は、「
どっちかっていうとタダでもいいから作った作品は聞いてもらいたい!」と発言しています。再生の保障のされないCCCDを発売することによって売り上げが下がることを思って、多くの人に聞いてもらうならただでもいいという発言をしているのですが、「でも・・・儲かりたい・・・とても複雑です!」と後に続くように、音楽で商売している側の気持ちとの葛藤があるわけです。グ□ーブのリーダー格の小室さんは以前、楽曲をただでインターネット上で公開していたこともあるようで(ちなみにavexのもう一人のtkであるmoveのt-kimura氏も、現在mp3.comにおいて「Orbitrive」名義で楽曲を無料で公開しております)、グ□ーブは将来CCCDに対する何らかのアクションをとるのかもしれません。


▼とはいえ、CCCD導入賛成派の人は、必ずしも「金儲け主義」であるわけではないようです(表向きはね)。長年音楽活動を続けていらっしゃるアーティストの吉田○奈子氏は、「CCCDは、
ケジメの無くなってしまった者への警鐘と、音楽家の権利を守る、まだ始まったばかり の術なのです。そうする事により、私達の糧も保証され、愛する音楽を続けて行けるのだと云う事 を忘れないでください。」と発言しています。CCCDに対して、音質がどうこう言う人がいるけれど、あなた方は音質を楽しんでいるのではなく、音楽そのものを楽しんでいるのでしょう?その音楽がなくなってしまえば(産めなくなってしまえば)もともこうも無いということを発言されています。


▼どっちにしろ、音楽家の方々には「今」という時代を見てもらいたい。昔と違って、ソニーがウォークマンを発売して以降、音楽は「外に手軽に持ち出せるアクセサリー」となっているし、パソコンで音楽を楽しんでいる人もいるのです。
「CCCDの方がMP3でコピーされるよりまし」という発言は、ポルノが好きでパソコンでもついつい聞いちゃう、っていうようなファンに対しても非難しているということに気づいてほしい。音楽は今の時代売れなくて当然なのだから、音楽だけでバブルのときのようにぼろ儲けしようなんて考えは甘すぎる。



                                                                                     つづく


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