第二十五回 「P2P厨uzeeeeeeeeee!」

▼と、今回のタイトルはかなり痛いものにしてしまいましたが(笑)、これを一般的な言葉に訳したら「P2P(ピア・トゥー・ピア)至上主義者はうざったい」ということになります。今回は、音楽の次世代主流配信技術としてP2Pが成り立つものなのか、考えていけたらなぁ、と思います。

▼とはいえ、「P2Pってなんなの?」という方もいらっしゃると思いますので(自分も良く分かっていないので)、P2Pとはどんなものなのか、調べてみました。P2P(正確にはpeer to peer)とは、「
各コンピュータ同士が対等に通信を行い、不特定多数の個人間で直接情報のやり取りを行なうインターネットの利用形態」のことを言うそうです(こちらのページを参照のこと)。自分のコンピュータに所有している情報(映像、音楽、写真、文章など)を、直接他のコンピュータと共有するというもので、サーバーに情報を預けることで情報を発信するタイプのwww(ホームページ等)とはまったく違うタイプのインターネットの利用形態です。この技術を利用したものが、最近流行っている「win MX」や「winny」というものです。かつて、アメリカで「Napstar」という音楽ファイルの共有ソフトが話題になりましたが、これもP2Pという技術を使っているものなのです。今までは「うぷ板」だの何だのをネット上で探す手間がありましたが、P2Pを使えば一発で目当ての情報をGetできるわけです。

▼しかし当然ながら、このような技術が発達することに一番腹立たしく感じているのが、音楽や映画などを作っている著作者です。
CDやDVDにどんなにコピーコントロール技術を用いても、誰か1人がコピーに成功し、それをP2Pで公開されてしまったら、たちまちそのファイルが世界中に広まってしまうし、著作者へは何の利益ももたらされないのです。著作者の意図に関係なく、映画や音楽といったものがネット上で自由に共有(=交換)されていることは、当然ながら著作権法に違反していることなのです。そこで、著作者団体(日本で言えば、ジャスラックや日本レコード協会など)は、「ファイルのでどこはどこなのか?」と血まなこになって探すのです。ところが、最近登場した「winny」といったものを使っていた場合、win MX等の一般的なP2Pソフトと違ってプロバイダーに「ファイルを交換した形跡」が残らずお互いが匿名でファイル共有をしているので、犯人を捕まえることは難しいのです。

▼著作権的には問題があるけれど、ユーザーとしてはとても便利なP2P、うまく音楽業界等が利用すれば(利用料をつけることで著作者に利益が回るようにする等)利益につながるのかもしれませんが、(音楽に関して言えば)P2Pが次世代の音楽配信の主流になるとは到底思えません。なぜなら、P2Pで出回っているファイルの中には、ウイルスや「ただ容量があるだけで中身がない」データも出回っているのです。
P2Pを利用している人はそのリスクを負う覚悟の上で利用しているのです。しかも、著作者にとっては、自分の著作物がどれほど交換されているのかという把握ができない(しにくい)ので、利益があったとしても正確に配分されるとは限らないのです。それが創作意欲の減退につながり、最終的にはP2Pに出回る音楽(特に新作)がなくなることも考えられます(ついでに、僕のようなナローバンドユーザーには、P2Pは使えません(涙)。回線の太いユーザーでないと、P2Pでのファイル共有がスムーズにいかないのです。)「相手の顔が見えない」ことがP2Pの強みであると同時に、弱みでもあるのです。

▼ハードで購入した方が、消費者にとっては「安全」で「手軽」、著作者にとってはより正確な利益が得られるので、これからも、
たとえインターネットが発達したとしても、P2Pが音楽流通の主流になるとは考えられません(音楽配信として採用されたとしても、著作者にとってはほんの小遣い稼ぎにしかならないでしょう)。2ちゃんねるなどの掲示板では、「P2Pを批判することは有益な情報の取得機会を失うことを意味しており、情報化時代の教育方針としてはあまりにも愚かな考え方である。これからは(以下略)」といったコピペ文を見ることがありますが、そんな駄文のような事態になることはまずありえません(笑)。


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