第二十二回 「CCCDは本当に音質劣化しているのか?」

▼世間では、Mステをドタキャンしたあのわがまま小娘二人組で話題になっていますが(すし屋にサーモンが無いくらいで怒るなっつーの(笑))、こちらでは引き続きCCCDについて語ろうかと思います。今回は「音質劣化疑惑」についてです。
 
CCCDの音は本当に劣化しているのでしょうか? よく音質劣化の原因として挙げられているのが、CD-RのエラーとしておなじみのC1エラー,C2エラーがCCCDに多数含まれていることです。これは、CDプレーヤーが「本物の情報」と「嘘の情報」を処理する手間がCCCDではどうしても起こってしまうために生じるものなのだそうです(詳しいことはこちらの検証サイトをご覧ください。目で見てエラーの様子がわかります)。

▼もう一つの音質劣化の原因として挙げられているのが、
マスタリング時のカッティング不良によって起こる音質劣化です。これは、CDの読み取り面をレーザーで刻むときに発生してしまうものです(ビクター公式サイト「CCCD」の「音質について」をご覧ください。詳しく図で説明されています)。これに対しては、ビクターの開発した「エンコードK2(ENC K2)」や、メモリーテックの開発した「クリスタル・クリア・カッティングII」によって、カッティングをより正確にして音質を向上する試みがされています(しかし、このような音質劣化はCCCDに限ったことではありません。これがCCCDの音質劣化を根本的に向上させる技術かどうかは?マークがつくところです)。なお、ソニーのレーベルゲートCDにも、同様のカッティング向上技術を使用することで音質向上が図られています。

▼ここまで、CCCDの音質劣化の原因を述べてきたのではありますが、果たして本当に音質は劣化しているのでしょうか? アーティストの中にも、宇多田てるざね氏や山下達郎氏のように「音質劣化は明らかだ」と主張する派閥がある一方、吉田美奈子氏や東京スカパラダイスオーケストラのように「劣化はあるかもしれないがさほど気にならない」と、劣化を問題視しない派閥があるように、
実際のところは音質劣化を感じるか否か、それを問題視するか否かは人それぞれなんです。 がしかし既に上であげたように、CCCDには良い音質で聴くことを阻害される要因があるというのは事実です。

▼「結局のところ音質は劣化するの? 一体どっちなの??」とお思いになられる方もいるかもしれません。音質劣化に対して疑問を持ったのであれば、
実際にCD-DAでリリースされたものとCCCDでリリースされたものを聞き比べればいいわけです。そうすれば、音質劣化に関しておのずと答えが見えてくるはずです。
 下に聞き比べリストを作ってみました。これらはごく一部ですが、探してみると聞き比べられる音源はあるはずです。

曲名/アーティスト CD-DA CCCD
BoA/Every heart-ミンナノキモチ- アルバム「Listen to my heart」 シングル「Every Heart-ミンナノキモチ-(CCCD)」
access/REAL AT NIGHT
-眠れぬ夜の向こうに-
アルバム「Rippin' GHOST」 シングル「REAL AT NIGHT-眠れぬ夜の向こうに-(LGCD)」
move/Gamble Rumble シングル「Gamble Rumble」
アルバム「Oparation Overload 7」
シングル「BURNING DANCE-and other japanimation songs-(CCCD)」
PE'Z/Akatsuki シングル「Akatsuki」 アルバム「九月の空(CCCD)」
宇多田ヒカル/Can You Keep A Secret? シングル「Can You Keep A Secret?」
アルバム「Distance」
オムニバスアルバム「THE JAPAN GOLD DISC AWARD 2002(CCCD)」

ココに上げたのは邦楽のみですが、洋楽にもCD-DAでリリースされたものとCCCDでリリースされたものが両方ある曲というのが結構あるので、聴き比べていただくといいかもしれません。

▼なお、僕はCCCDの音質劣化は「目立つ位起こっている」と思います。がしかし、最近のCCCDには音質劣化がほとんど目立たないものが出回っていることを否定しません。なお、
CCCDが音質劣化の要因を”多く”含む媒体であることには違いありませんが、それが気になるか否かは人それぞれだと僕は思います。



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