第一回 「そもそもCCCDってどうして導入されたわけ?」


▼どうしてなんでしょう? 答えをレコード協会側に求めたとしたら、こう返ってくるでしょう。
 
「違法コピーのせいで売り上げが減った」と。

しかし本当に、違法コピーのせいだけで売り上げって減るものなんでしょうか。


▼WinMXやWinnyといったいわゆる「ファイル共有ソフト」が出現し、インターネットも8メガ12メガが当たり前の時代になった今(しかし僕はいまだに32キロ回線です……ISDNより遅いって。)、音楽CDからデータを抜き出したものをそのままGetできるのは容易になったそうですね。
音楽だけじゃなく、一般のソフトウェアや映画もやり取りされているようで。……ぼくは相変わらずの低速回線なんで、そんなものは利用できませんが(涙)。
(←あっ、涙流す問題でも無いか)
共有ソフトなどを用いて、著作権者の許可なくモノを提供するのは明らかに違法行為なので、それを取り締まるのは大いに結構だと思います。しかし、CCCDがそれを取り締まるのに適した技術であるかと言うと、必ずしもそうとはいえません。

▼現に、CCCDであってもB'sレコーダーなどに備わっている「リッピング」という機能を用いて簡単にコピーできますし、(ドライブによってはコピーコントロールが効くものもありますが)ふつーにWindows Media Playerでコピーできたりと、
コピーのコントロールが効いていないじゃありませんか(笑)。仮にドライブの関係でハードディスクに曲が落とせなかったら、共有ソフトを用いてコピーできた人から曲データをもらうことができますよね。落とすだけなら違法ではないそうなんで。

▼しかも、再生できるメディアが普通のCDにくらべて制限がかかっているのも問題です。特にカーステレオでの再生不都合は深刻な問題だそうで。コピーコントロールCDは、肝心のコピーのコントロールができないで、
再生のコントロールをしているディスクなんです。こんな技術が「ネットを用いた違法コピー」に対処できると思っているんでしょうか?

▼そこでレコード会社は、今度は「CD-Rを用いた
カジュアルハッキング」に目をつけたんです。レンタルや、友達から借りたCDをCD-Rに焼いてしまえば、音質そのままのコピーができるのでCDが売れなくなる、とか、友達にCD-Rにコピーしてもらうから(以下略)といったものです。しかしこれも、「CCCDのプログラムごとコピーする」という合法的な手段をとってしまえば問題ないので言い訳にもなりません。

▼最近は、CCCDにしたがために売り上げが減ったアーティストも多いらしく、
「売り上げなどどうでも良いからとにかくCCCDを導入する!」
といってCCCD導入に押し切るレコード会社もあるようです(Sonyがそうでしたね)。
……CCCDを導入すれば何か優遇されるんでしょうか?今のレコード協会の会長さんは、日本で始めてCCCDを導入したあのレコード会社の会長さんだしね。しかし、そんなCCCDブームの中、倉木麻衣やB'zが所属する
J-DISCつんくファミリーはCCCDを導入する様子が無いのでえらいですね(笑)。ミキティーはCCCD強硬派のポニーキャニオンでリリースしているにもかかわらず、ふつーのCDでリリースしてましたしね。年末のレコード大賞はボイコットするし、つんくは何気にすごいんですな(とはいっても、自分は「ハロプロおたく」ではありませんので……)
つづく


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